ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ(以下、HGVC)についての説明記事です。
物件を2013年に購入して以来、色々な使い方をしてきました。
使い方や仕組みが複雑で分かりにくい部分もあるので、分かりやすく解説していきます。
HGVCは、簡単に言うとヒルトン(Hilton)グループが運営するタイムシェアの事です。
まず、タイムシェアからご説明します。
タイムシェアとは
タイムシェアの仕組み(1/52所有)
タイムシェアとは、1つの物件を複数のオーナーで所有するシステムの事です。
タイムシェアではコンドミニアム(※)毎に52人の所有者がいて1人に付き年間で1週間宿泊できる権利が与えられます。
1人では購入できないコンドミニアムも、複数人で持つことで手軽に購入できるというメリットがあります。
そして、会員権とは違いタイムシェアでは所有者として登記され、正式な所有者となりオーナーと呼ばれます。
ポイント制
多くのタイムシェアで取り入れられているのがポイント制の仕組みです。
ポイント制とは、タイムシェアで購入したコンドミニアムに応じて特定のポイントが与えられます。
タイムシェアの購入価格は一般的に「車一台分程度」と言われますが車にも価格の幅があるように、購入するコンドミニアムの価格やランクによりポイントが変わります。
このポイントは所有しているコンドミニアムに一週間宿泊ができるポイント数となりますが
提携している他のコンドミニアムやホテルへの宿泊等をすることも出来ます。
ただし、物件によりポイントは異なるので、自分が購入したコンドミニアム以外に宿泊する場合には宿泊日数が多くなったり少なくなったりします。
ポイントの使用方法
HGVCのポイントは使用できる範囲が大きいのですが、仕組みが少し難しいので、良く理解してから購入することをお勧めします。
ポイントの使い方として、主に5つとなります。
・スペシャル・ダイレクト・ステイ
・RCIでの予約
・ヒルトン提携リゾートで利用
・JALマイルへの交換
タイムシェアのクラブ予約
ポイントの使い方として一番スタンダードなのは、タイムシェアのクラブ予約です。
対象は102施設あります(2021年11月時点)
一番なじみが多く、日本人に人気なのはハワイのオアフ島で施設が7つあります。
そして、ヒルトンの本拠地はアメリカなのでアメリカの主要都市の各地、イタリア、スコットランド、バルバトス、ポルトガル、メキシコにもあります。
日本では、小田原と沖縄の2ヶ所に加え、ホテルハーヴェストとの連携もしており、ハーヴェスト系列では14つのホテルがあります。
クラブ予約できるおススメの宿泊先については、【HGVCおすすめのクラブ予約施設】で書いているので見てみてください。
スペシャル・ダイレクト・ステイ
世界中のヒルトンブランドホテルに使用できます。
タイムシェア予約よりポイントの価値が少なくなってしまうのですが、世界中の大体どこにでもヒルトン系列ホテルはあるので使用しやすいです。
もちろん日本のホテルにも宿泊することが出来ます。
・LXRホテルズ
・コンラッド
・ヒルトン
・ダブルツリー
・ホームウッドスイーツ
RCIでの予約
「RCI(リゾート・コンドミニアム・インターナショナルズ)」は、世界100か国で4,300以上の提携施設を持つ、世界最大級のリゾート宿泊権利交換会社です。
HGVCはRCIと提携しているため、RCIポイントに変換することでRCIでの予約をすることが出来るようになります。
RCI必要ポイント
部屋のタイプ | 1泊 | 7泊 |
スタジオ | 192~768 | 1,920~3,840 |
1ベッドルーム | 272~1,088 | 2,720~5,440 |
2ベッドルーム | 384~1,536 | 3,840~7,680 |
3ベッドルーム | 464~1,856 | 4,640~9,280 |
※一般的なホテルと同様、土曜や祝日前、年末年始等はポイントが高くなる傾向があります。
RCIのホテルはランクも様々ですが、4つ星、5つ星ホテルも多くあり、また様々なところにあります。
HGVCのオーナーの方たちはあまり使用して無い様ですが、個人的にはとてもお勧めの使い方です。
参考までに、今まで3回RCIで旅行の予約をしましたが、使用したポイントは下記です。
ロードス島 サン ビーチ リゾート 7泊(お盆) 3,400ポイント
テネリフェ島 El Marques 7泊(年末年始) 3,400ポイント
(※2022年4月以降付与ポイント使用ポイント共に1.6倍になっています。上記で書いているのは変更前のポイントです)
ヒルトン提携リゾートで利用
国内で言えば、ハーヴェストやシギラベイサイドスイート アラマンダ等に宿泊できます。
但し、提携リゾートの場合には1泊当たり2,700~20,000ポイント程度になるのであまりお得感はありません。
JALマイルへの交換
ポイントが使用できなくなってしまった場合やマイルがあと少し足りない場合などにはJALマイルへの交換もできます。
但し、交換レートは、 750ポイント単位で交換可能で750ポイントを2,500 JALマイルに交換となるので、こちらもお得感はありません。
まとめ
今回は、HGVCとタイムシェアの仕組みについて簡単に説明しました。
HGVCの購入を検討されている方、参考にしてみてください。