今日は、数々の旅行にいった旅オジが、心の底から「やばい!」と思ったアクシデント5つをご紹介します。
前提として、旅オジとその相方nicomは、英語が出来ません。ですから、海外でのアクシデントは、英語が出来る人の実に3倍以上の解決能力が必要となります。
その前提を理解した上で、皆さんが同じアクシデントに合わぬよう、紹介していきたいと思います。
その1。月曜日から会社なのに、帰国便に思わぬ理由で乗れなかった事件
普段旅オジたちは、旅行会社のツアーを利用しません。ヒルトン会員の為、世界中の提携ホテルにポイントで宿泊できるため、ホテルを押さえ、自分たちで航空券を予約します。
スカイスキャナーなどのサイトで、安いチケットを探して自ら予約するスタイル。この事件は、そんなスタイルに慣れ親しんだ際に起こったアクシデントです。仕事などでも、「慣れ」てきた時に失敗を犯す、あれです。
VIRTUAL TRAVELERでも紹介した、ギリシャロードス島からの帰国時の出来事。
月曜日に会社で重要な会議があった旅オジは、土曜の早朝からロドス国際空港(RHO)で、帰りたくないというセンチメンタルに浸りながら、チケットカウンターでチェックインをしようとしました。
忘れもしない、ロシアS7なる航空会社のチケットです。
この時、旅オジはかなりアクロバティックな帰国ルートのチケットを持っていました。何せヨーロッパのギリシャから10万円未満で日本まで帰れるのです。2回の乗り換えなんのその。ルートは以下でした。
ギリシャ・ロドス国際空港 (RHO)➡ ロシア シェレメーチエヴォ国際空港(SVO) ➡ ロシア イルスーツク国際空港(IKT) ➡ 成田国際空港(NRT)
日本時間で日曜日の22時頃の到着予定だったと思います。
S7のチケットカウンターで、何やら不穏な空気になりました。
どうやら、このチケットでは乗れない、と言われているような気がします。
なにせこちらは、英語が通じないから。
最終的にはロシア語でイラついていました。とはいえ、こちらは焦っている訳です。
食い下がりますがダメ。
まず正確に何を言っているのかわからず、乗れないことは分かってもその理由が分からない状況です。
納得できる訳がありません。
ツアーではないので、助けてくれる人がいません。
エクスペディアに連絡し、日本語での交渉です。強引にS7の人と電話を代わってもらい。
曰く、「外国人がロシアの国内線(モスクワからイルスーツク)に乗る場合、ビザが必要」とのことです。
盲点。
そして、帰国する手段を失う旅オジ。
相方が今から帰れる術を一生懸命に模索している最中、茫然と立ちすくみ、叱られます。
結果、最短で日本に帰国できる、今空いている便を探し予約するという、時間を金で買わざるを得ず(実に一人25万円の出費です)
ロドス国際空港(RHO)➡ イタリア・ローマフィウミチーノ国際空港(FCO)➡ ドイツ・デュッセルドルフ国際空港(DUS)➡ 羽田空港(HND)
という空路で帰国を果たしました。到着したのは月曜日の昼過ぎ。すでに会議は始まっています…。しかも車成田だし。
この後、1度家に帰りスーツに着替え、夕方に出社。
会社で叱られたのは今では言い思ひ出です。
皆さんも、思わぬ国をトランジットで使う場合は、予めしっかりと調査しましょう。
#旅オジ旅の格言
旅オジトランジットでも、その国の事は調べよう。特にビザ。
その2。えっ!車、無いんだけど事件
これは、スペインのテネリフェで起こった事件です。
これも前の記事で書きましたが、旅オジは旅行先の行動力を広げるために国際免許を取得して、旅行先でしばしばレンタカーを借ります。
スペイン・テネリフェ島での旅行の際にも、1日だけ、ホテル近くのレンタカー屋で英語も出来ない癖してレンタカーを借りました。さあ、出発です。
旅オジたちは、島の西側ロスヒガンテスというエリアに宿泊しており、反対側の北東の大きな街サンタ・クルス・デ・テネリフェの街を目指しました。実に100キロの道程です。
途中、観光地である教会などを観光しながら。高速に乗りドライブを楽しんでいました。
サンタ・クルスの街につき、遅めの昼食をと、車を停めるところを探しました。海外で良く見る光景として、道端に車を斜めに停めている映像を思い浮かべてみてみてください。
どういうルールかは分かりませんが、皆停めています。1時間くらいなら大丈夫だろうと、空いている場所を探しました。
目的のレストランは調査済み、少し離れた場所にちょうど1台だけ、空いているスペースを見付けました。そこの前の建物は、シャッターが閉まっている状態で、日本であればそんなところに駐車することは絶対にないのですが、他の車も既に邪魔しており、シャッターから仮に車が出てきても、とても出れる状態ではない事。日常的に使用しているような扉ではない事。食事だけなら1時間程度と、駐車時間が短いことなどから、そこに停め、旅オジたちは、食事に舌鼓を打っておりました。
そして食事を終え、我が車をピックアップしに駐車した場所に戻ってみると・・・。無いんです。車が。場所を間違えたと思いました、だって、同じような景色だから。
でも、駐車した場所の向かい側にレストランがあったことを覚えていたので、間違いなくここに、私のレンタカーはあったはずです。
2分くらい、止まりましたね、思考が。まったくどうしたらよいかの策がなく。
いわゆるレッカーです。
・・・・・・・・。これがなくなった車です。持っていかれた場所ではありません。

このレストラン。

とりあえず、レストランの店員さんに身振り手振りで焦りを伝えました。マイカー イズ ナッシング!です。この場所です。

時差を経て、どうやら店員さんも理解してくれたようです。グラシアス。
店員さんもどうやらイングリッシュはリトルの様で、ポリスという単語を理解し、アイフォンの地図を提示したうえで、ポリスの場所を指し示してもらいました。
結構歩きました。この散歩が、この旅のベストメモリーとなるとは。
ポリスに到着、一生懸命説明しました。あらかじめ、車をロストした場所をスクショしていたので、その場所を指し再びのマイカー イズ ナッシング、ディスポイントです。
どうやらポリスメンは状況を理解してくれたようです。おそらく、先ほどレッカーされた事実と、この焦っているジャパニーズがつながったのでしょう。
車が置いてあると思しき場所への道案内をしてくれました。複雑でわからず、少し遠かったため、場所だけ地図上で指し示してもらい、タクシーにその場所を提示。
無事に、車を回収することが出来たのです。他にも違法駐車の人たちの車がありました。合掌。

かなり焦りました。このアトラクションの参加費用(違法駐車の罰金)は実に100€でした。
#旅オジ旅の格言
その3。メキシコって結構危険だった。らしい事件
メキシコのロスカボス(Los Cabos)に行った時のこと。7泊だったので、間でラパス(La Paz)の無人島1泊ツアーを申し込みました。
朝早くからラパスを船で出発し、ダイビングを楽しみ、ダイビング後は無人島でBBQ。ナイトダイビングからの星空を見上げながらのテント泊。
最高か!というツアーです。
ただ、一つ大きな難題が、私たちには立ちはだかっていました。
えっ、ラパスまで、どうやって行くん?という事でした。私たちのホテルがあるカボ・サン・ルーカス(Cabo San Lucas)から、ラパスまでは、約160㎞。
日本と違い、鉄道の類は無いです。バスがあるらしいのですが、本数は限られています。
nicomは言います。簡単に。確かに、旅行に来るときは、レンタカーしますよ。でも大体が島だし。メキシコって結構危険なかほりがするし。
ラパス7時ってことは、余裕もって4時半くらい?に出なければならないし。様々な思いが頭をよぎりますが、手段がないなら致し方なし。
という事で、前日にレンタカーを借りて、翌日に備えました。大きな大きな不安を抱えながら。
早朝。
眠気と不安でたまらない中での出発です。隣でnicomが察したのか、声をかけてくれました。
この人、日本でも一切運転しないけど。
とにかく、走りました。集合時間があるから。荒野のだだっ広いところをひたすら。サボテンがメキシコ感を演出。
どうやら、あの有名なイーグルスの「Hotel California」があるようです。ようこそ、カリフォルニアホテルへ。が幻聴として聞こえてきました。余裕がないのでしょう。
幸いなことに、信号もない道をかなりの距離走ってきたため、集合時間には間に合いそうです。最後の難関、ラパスの街中を警戒に走りながら、「ALTO」という一時停止
に苦労しました。あとで調べたら「一時停止」なんだけど、ガンガン後ろの車から、止まるたびにクラクションを鳴らされます。メキシコ人、せっかちかよ!
そんな感じで、何とか、ツアー出発点につきました。ほっとしてからが、今日の始まりです。
ツアーについては、後日、また書くとして、到着後、ダイビングライセンスの確認やらがありました。そしてツアー費用を支払う時に、お財布をホテルに忘れたことに気づいたのは、
今ではいい思い出です。
そして翌日ツアーを終えて。また同じ、160キロの帰宅が憂鬱ですが、無事ホテルに戻ることが出来ました。
・・・・・・・・・
そして後日。
何年もたったある日、ロサンゼルスに住んでいる友人曰く。
ロサンゼルスから飛行機で2時間半で、ハリウッドスターも行くリゾートがある、と。
俺も行ったよー!
すぐ答えました。自慢げに。何せ日本ではあまり知られていないリゾートだから。ロスカボスの話に花を咲かせていたんですが、
途中で雲行きが怪しくなりました。
えっ、自分で?レンタカー?まだ暗い早朝に?ラパスまで?
友人は怪訝な顔をしています。「絶対だめだよ!」いや、これからの話じゃないし。過去だし。
どうやら話を聞くと、
メキシコでの運転は危険だと。日本人を狙って、強盗に合うと。命が危ないと。事例はかなりあると。絶対にダメだと。
アドバイス、ありがとう。それ、4年前に聞きたかったわ・・・。とにかく、無事でよかった。
#旅オジ旅の格言
旅オジ無知こそリスク。チャレンジも大切だけど、初めての地では、知っている人に事前情報を聞こう。ネットでもいい。
その4。昔登録したサイトでエアチケット予約するべからず事件。
今日から、年末年始、ラスベガス。ウキウキの成田空港。#旅オジの旅の楽しみの中で、結構上位に来るのが、行きの空港。これから始まるたびにワクワクしながら、酒を飲み、フライトを待つ。
そんな時間を、一気に引き裂かれた瞬間でした。相方のnicomと、チケットカウンターで航空券を発行してもらおうとしていた時です。
「お客様、予約されたお名前と、パスポートのお名前が異なるようですが」優しく言われましたが、入ってきませんでした。「?」。
どうやら、nicomが予約したサイトは、
旧姓で予約していたらしく、飛行機に乗れないと。
nicomが慌て始めました。旅オジのチケットは、既に発行されているので、そろそろ持ち物チェックカウンターに行かなければなりません。断腸の思いです。
私たちは、今は私だけですが、オレゴン州のポートランド経由で、ラスベガス入りです。ポートランドで少し時間があるので、nicomの為に、有名なドーナツ屋「ブードゥドーナツ(Voodoo Doughnut)」に行こうと思って場所を調べていましたが、残念です。
nicomは隣で何やらずっと携帯をいじっています。悲しみに暮れた末の現実逃避だと思っていました。
年末年始に?いまから?ラスベガスまで行く?航空券?あった?
言ってることが良く理解できませんでした。本日2回目。が、なぜかこの人は一緒に持ち物カウンターを越えてきます。聞けば、ホノルル経由で、旅オジから遅れること1時間でラスベガスに着くと。ラスベガス集合ね!と意気揚々と、先に「ホノルル発」のゲートにnicomは消えていきました・・・。
ポートランドで一人並んで食べたドーナツです。普通です。
#旅オジ旅の格言
旅オジエアチケット予約の際には、必ず名前とローマ字綴りを3回確認!
到着談を少し。ホノルルからラスベガスの飛行機が遅れたようで、疲労困憊の旅オジは、ラスベガスのマッカラン空港で、奇跡のnicomを待ちます。夜も23時を過ぎ、空港には人も少なくなっています。
本当に来るのか?シルク・ドゥ・ソレイユのマイケルジャクソン公演のCM「Beat it」を、果たして何ループ聞いたことでしょうか。
現れました!nicomです!おやっ?マスクをしています(コロナ前なので、マスクは自然ではありません)。ん?ダルそう。
聞けば
nicomホノルルで時間があった。街を散策した。スコールが降って来た。びちょびちょに濡れた。飛行機に乗った。エアコンガンガンで寒かった。
結論、「熱」です。
翌日の1日、旅オジはたった1人で、ラスベガスの街を観光したのは言うまでもありません。
#旅オジ旅の格言
旅オジ飛行機は冷えがち。夏でもパーカーなどを常備。ハーフパンツも危険!
その5。もうすぐ日本なのに?折り返しちゃった事件。
これも事件の多いラスベガスでの事件です。
その4の事情で、ラスベガスから相方と別々で帰国することになった際。私はポートランド経由成田行き。出発当日予約のnicomは、ラスベガスからの成田直行便で帰国することとなりました。
そして旅オジはポートランドから成田行きに乗り換え、疲れた体を癒すべく、エコノミーシートで体を畳んで寝ておりました。
周辺がざわついています。年始の日本への便は、恐らく半分以上が日本人です。日本語でのアナウンス。いまだに理由は疑問で、なにか大きなアクシデントがあったのでは?と思わざるを得ません!
「皆様、当機は、トイレのタンクがいっぱいとなった関係で、一旦、中継地点に着陸いたします」
正しいアナウンスかどうかは分かりませんが、たしかに、「トイレ」「タンク」という言葉はあったと思います。しかも、椅子の前についているモニタで、現在位置を確認すると、結構日本近いのに?
どこに着陸?
周りの日本人も、同じことを考えます。皆口々に、それぞれ共に帰る人と「なんで?どうして?」と会話を交わしています。旅オジはなぜか一人ですが・・・。
フライト位置を見ると、180度旋回していました。
どうやら、アラスカ州アンカレッジに一時着陸するとのこと。カムチャッカ半島の上空あたり、千歳空港の方が違いんじゃね?おそらくこの機に乗る全ての人がそう思った事でしょう。とはいえ、こうなったら人間は無力。従うしかありません。
完全に、我が国とは真逆の方向に飛行機が向きました。
ざわついた機内で2時間くらいでしょうか。
飛行機はアメリカ合衆国アラスカ州の首都アンカレッジ、デッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港(ANC)に到着しました。
トイレのタンク云々という理由しか聞いていないので、素人的にはタンクの中身を吐き出しさえすれば、再び空に飛びたてると、みんなが思っていたはずです。なのになぜ、降ろされるのか?
乗客はみな降ろされました。そこにいた全員が、戸惑い・怒り・不安に苛まれています。その1の失敗があったので、旅オジは、ギリシャでの経験を活かし、帰国日の翌日から仕事というスケジュール組みはやめていたので、少し余裕がありましたが、おそらくこの中の人たちに、その1の旅オジ状態の人が間違いなくいたのでしょう。特に「怒り」の人。
空港で、説明がありました。
「当機に点検が必要となったため、大変申し訳ございませんが、本日、ホテルをご用意しております。バスでご案内を…」
えっ!ってなります。その場の誰しもが、えっ!ってなってました。と同時に翌日に帰れる(仕事に間に合う)安堵感が去来。
バスに揺られ、シェラトンホテルだったと思います。食事も無料で出てきました。お酒も飲み放題でした、缶でしたが。ホテルのフロントで、外国人の方が、恐らく翌日の空港行のバスの時間について
説明していたのだと思います。が、私は疲労と英語が出来ない事で、時間を聞き取れず。隣の日本人と思しき人に聞きました。韓国の方だったようで、片言の日本語で時間を聞くことが出来ましたので、
心の中でカムサハムニダと呟いて、部屋でふて寝をしました。なぜ、俺は予想もしない異国の地で一人なんだろうと、自問自答しながら・・・。
翌日、アンカレッジから無事に成田へ帰国できましたが、1日帰国が遅れたため、疲労を癒すことが出来ず、また仕事に向かう事となったことは言うまでもありません。
が、なかなか来る場所ではない「アラスカ・アンカレッジ」です。空港のスタバで、集めている「You are Here」マグカップのゲットで、チャラです。
そして熊もいました。
#旅オジ旅の格言
まとめ。様々な経験をして見えたこと。
その時その時は、非常に焦り、人生終わった!くらいの気持ちになりますが、たいてい何とかなります。言葉がわからなくても何とかなります。こういう経験を積み重ねるたび、日常生活でアクシデントが発生しても動じなくなりました。だからこそ、アンカレッジに向かう飛行機が180度旋回した画像を撮影できたのだと思っています。皆様もたくさん旅して、アクシデントが発生しても写真を撮れる余裕を持ってください。
・・・偉そうに言っていますが、その1とかの写真がないのは、相当焦っていたからです。
それでは。See You Later!
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