【VIRTUAL TRAVELER】36日目、サーリセルカ。

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5月13日(水)Saariselkä

 
旅オジ
皆さん、こんにちは。#旅オジです。

フィンランド・サーリセルカの2日目。昨日のオーロラ詐欺事件に重い気持ちを引きずりつつも、最後の夜である今宵の可能性に想いを馳せつつ、朝から「トナカイツアー」に申し込んでみました。幻想的な雪の森を、トナカイにひかれるソリに乗って進むというツアー。

寒さを覚悟し、かなりの厚着で臨んだにもかかわらず、英語で「上から着ろ!」とジャケットを渡され出発。スピードを出すわけでもなく、ただただ進むこのツアー。

まあ、これはこれで、悪くはない。

 

あっという間に終了し、まだまだ本命の夜までは時間があります。あらかじめ決めていた「Saariselkä Ski&Sport Resort」へ。

スノーボードをレンタルし、いざ、北欧のパウダースノーへ!

最高です。日本のゲレンデと違い、雪質が。とか言うつもりはありません。とにかく、フィンランドで滑っている事に満足をしています。

ただ残念だったのは、リフトが「ロープ」的だったこと。

椅子ではありません、ロープにつかまり、うまい具合にボードを滑らせながら、上に向かわなければならないスタイルが、なかなか難しく。道半ばからの滑り降り、を繰り返しました。でも、上まで行けず、つまらない。もっと滑りたい。何度チャレンジしても、上まで上がれない。

挫折して、冷えた体。焚火を焚いている小さな小屋で、なぜ俺は上に上がれないのかを考えます。

結局1回しか上がれずに。悔しさを身体で表現してみました。

フィンランドでのスノボを体験したことに満足し、ホテルに戻ります。

本命のツアーが控えているから。フィンランドに行って?オーロラを見ずに?帰れませんよ。

しばしの休息の後、指定されたあの忌まわしきエセオーロラホテルへ。もうだまされません。

そしてバスに乗ります。周りは日本人だらけ。まあ、日本語ツアーだから、ね。英語で右見ろ!とか言われても、見逃すかもしれないしここは確実に。

漆黒の森へ、バスは出発。どうやら、ハントポイントがいくつかあって、そこを手あたり次第周るようだ。頼むぞ、プロハンター!

最初のポイントにつく。真っ暗闇の広場。オーロラが照らす光もない。ここでしばし「待ち」の指示。首が痛くなるまで、ひたすら空を眺める旅オジ。

「次に移動します」との声がかかった。気が付いたら、身体は冷え切っていた。今日も見られないのか?という大きな不安が襲う。

バスが再び走り出す。心なしかバスもスピードが上がる。こんなに雪道なのに?でも時間が惜しい。焦っているのは、ハンターも一緒だ。

真っ暗闇をただただひたすら走り続けるバス。次のポイントまでは結構時間がかかるらしい。ぼーっと、心の中で「どうか見られますように」と唱えていると・・・。

プロハンターが、何やら叫びだした!

まだポイントにはついていないにもかかわらず!

バスが止まる、ただの道路に!これはただ事ではないぞ!

 

きたーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ついに!!憧れの!画像でしか見たことのない、あのエメラルドグリーンの地球の神秘が!

 

しばらくただただ、茫然と。自然の美しさにやられ。道路に出すぎて、危ないと注意されていた人もいたけれど。しょうがないよ。空から目が、離せないんだから。

少したって、消えた。自然はかくも儚い。

バスは再び、本来の目的地へと。そしてこのオーロラ!

歓喜の旅オジ

 

もう一度見たい想いの中で、真っ暗闇の広場で見たオーロラ。本物のオーロラ。死ぬまでにシリーズは、間違いではない。絶対に見るべき。この時間のことは、一生、忘れない。寒さを忘れて、雪に寝転んでただただ、空を見上げていたこの時間を。

帰りのバスは、静かだった。みんな何かしら心に期するものがあったのだと思う。自然の偉大さや美しさに、負けたのだと思う。そして、みんながみんな、死ぬまでシリーズの一つを叶えたことに、万感の想いを、抱いていたのだと思う。

バスはホテルにつき、昨日とは違う何とも言えぬ気持ちを抱きながら、眠りにつく。

そして、明日はギリシャへと。

※この記事は、今まで行った旅行を繋げて、世界一周しているVIRTUAL設定で書いています。

 

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また、旅に出よう。